女性と骨粗しょう症
女性は、30代で骨密度が最大になり、その後は毎年1%ずつ骨量が減少していきます。さらに、閉経すると骨量の減少は3%の割合に増加してしまいます。
女性ホルモンのエストロゲンの減少に原因があります。
骨量が減少した状態を骨粗しょう症といい、大腿骨の骨折が増えたり、亀背(きはい)と呼ばれる背中から腰が曲がった状態になったりします。
ちょっとつまずいて尻餅をついただけで骨折をしてしまうことは、高齢者には多くあることです。
動けなくなって入院をし、多くの場合は折れた大腿骨を人工骨頭で置換する手術が行われ、リハビリをする必要も出てきます。
高齢者になってからのリハビリは、想像以上に負担がかかり衰弱するきっかけにもなります。
20代、30代の若いころから骨量を維持するように心掛けて生活することが、晩年の生活の質を大きく左右することになります。
骨量を増やすために、ダイエットで無理な食事制限をしたりしないよう心掛け、日ごろから、ウォーキングやジョギングなどの運動で、下半身を使う体重負荷運動を行うことが必要です。
骨は常に破壊と再生を繰り返していて、運動などで負荷がかかり骨にストレスを与えることで骨の再生が促進されます。
日ごろの食事でも、カルシウムやビタミンDをしっかりと摂ることを心掛け、日の光を浴びてビタミンDを活性化させるように心掛けましょう。
