骨粗しょう症と死亡率
カルシュウムは血液中の濃度を一定に保つために優先的に使われています。骨に蓄えられるのはこの余剰分になります。カルシュウムをたくさん摂ったからと言って動脈硬化になることはほとんどありません。
逆にカルシウムが不足することで副甲状腺ホルモンが破骨細胞を活性化して、骨からカルシュウムを溶かしだし、血液へと大量に送られることとなります。
カルシュウムが過剰になると動脈に血管壁に沈着して石灰化することがあります。カルシュウムが不足すると動脈硬化を注意する必要があります。
骨粗しょう症が進むことにより骨以外のところにカルシュウムが溜まりやすくなり、骨がボロボロになるだけでなく心疾患のリスクも高くなります。
閉経後の女性の骨量と死亡率の関係を調べた結果では、骨量が少ないほど死亡率が高く、心筋梗塞での死亡率も高くなっていることが報告されています。
