東洋医学ツボのはなし
東洋医学では、人間が生命を維持するために必要不可欠な生命エネルギーのことを気といいます。気は身体の臓器の働きを高め、体温維持や病気の抵抗力、新陳代謝をつかさどると考えられてきました。
また、血液と同じ概念でいわれているのが血(けつ)で、血は身体の中を巡り、細胞のすみずみまで酸素を行きわたらせる働きをしています。
この気と血の通り道になっているのが経絡です。
ツボは内臓などの器官にトラブルが起きると、その経絡を通じて皮膚に表れると考えられています。これを内臓体性反射といい、ツボがどこに表れているかを見れば、体のどの部分が不調かが分かるのです。
ツボが不思議なのは、体の不調を知らせるサインであると同時に、治療のポイントでもあることです。これを体性内臓反射といい、ツボを刺激することで、経絡を通じて不調の部分に働きかけて、滞っていた気血の流れがスムーズになり、血液や新陳代謝、免疫力が改善され、自然治癒力がアップし体調が回復します。
