骨盤矯正と産後の骨盤矯正
骨盤矯正について、「特に産後は骨盤が開いているから閉じさせるために矯正が必要。」「骨盤が開いているから太りやすい」から数回の矯正を行うことで徐々に骨盤が矯正されていきます。
などと説明を受ける場合があるかもしれませんが、カイロプラクティックや整体の世界では、骨盤が開くという概念はありませんし、数回の矯正で徐々に矯正されていくということもありません。
一度の矯正で、骨盤は正常な状態に矯正されます。
骨盤が開くという概念がないその理由は、それは、骨盤が恥骨結合で強く繋がっているからなんです。その為、恥骨結合が外れて開くとは考えられないからなのです。

女性の場合、出産時に靭帯を緩めるホルモンが分泌されますが、出産後24時間以内にホルモンの分泌が止まり、骨盤がどのような状態であれ、固定されてしまうため最近では産後の骨盤矯正が謳われるようになったのだと思います。
また、産後の骨盤矯正は、日常生活で骨盤が歪んだ場合と異なり、日常の生活で歪んでしまったわけではないので、一度の施術で矯正は終了となります。
一般的に、腰痛や日常の生活での骨盤の歪み等は、一度の矯正で正常な状態に戻りますが、日常の生活で、また歪ましてしまう可能性が高いため定期的に矯正をする必要があります。
もし全ての部品を取り換えても、以前と同じ腰痛か身体や骨盤を歪ませる生活を続けているため、同じように腰痛や身体の歪みが生じてしまうことになります。

「骨盤を矯正することで痩せられますか」とよく聞かれますが、答えはNOです。
逆に骨盤を矯正することで、血行や体調が良くなり太る可能性がありますが、長期的にみると身体の歪みが矯正されるので、正しく筋肉が使われるようになり痩せる可能性もあります。
一般的に、骨盤を矯正することで、代謝が上がって痩せると思われていますが、骨盤を矯正したぐらいでは代謝はそう簡単には変化することはありません。
基礎代謝を100Kcal上げるためには、筋肉では約3.5kgも増やす必要があり、そう簡単に基礎代謝量を増やすことはできないのです。
「骨盤を矯正することで、内臓が持ち上がりポッコリお腹が解消される。」と考えられていますが、内臓は、臓器や筋肉表面の腹膜や結合組織で作られており、骨盤のわずかな動きによって、内臓が持ち上がるとは考えにくいのです。
仮に内臓が落ちるほど骨盤に変化があれば、とても歩ける状態ではないのです。

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