産後の骨盤矯正と一般的な骨盤矯正
よく耳にする産後の骨盤矯正と一般的な骨盤矯正の違いはあるのでしょうか。
産後の骨盤矯正と謳うことで、数回の通院をするように促されたり、高額の施術料金を請求されることもあるようです。
されでは、一般的な骨盤矯正と産後の骨盤矯正は、どこが違うのでしょうか。
実は同じなんです。
骨盤矯正の考え方の範囲にもよりますが、当院では、腰椎、腸骨の位置、仙骨の位置、恥骨結合の歪み、仙骨上の腸骨の動き、腸骨上の仙骨の動き、殿筋や梨状筋などの筋肉の矯正が含まれます。

さらに広い意味で解釈をすると、後頭骨や頸椎、胸椎の矯正を行わなければありません。
人間に身体は、骨盤に身で成り立っているわけではなく、全ての部位が影響をしあって成り立っているため、一部のみを矯正を行っても効果は一時的であることが多いのです。
また腰椎や骨盤の矯正を行っても、後頭骨や頸椎の矯正が行われていない場合、後頭骨や頸椎の歪みにつられて腰椎や骨盤が歪んでしまうことになります。これを専門的にロベットブラザーズの法則といいます。
後頭骨と骨盤、頸椎と腰椎は兄弟椎であるという法則で、お互いの歪みが影響し合うことになります。

ちなみに、骨の歪みのことをカイロプラクティックではサブラクセーション、オステオパシーではSD(ソマティック・ディスファンクション)といいます。
一般的に行われている骨盤矯正では、腸骨や仙骨の位置的な矯正のみしか行われていない場合が多いようです。
しかしながら、最も大切なことは、仙骨上の腸骨の動き(仙腸関節)や、腸骨上の仙骨の動き(腸仙関節)を正常にすることで、これが行われない限り、腰痛等が改善されることはないでしょう。
オステオパシーでは、腰椎の代償作用として骨盤が歪んでいると考えられていますので、骨盤矯正の前に必ず腰椎の矯正が行われます。
また、オステオパシーでは、脳の命令が上手く伝わらないから身体が歪んでしまうという考えから上から下へと矯正を行っていきます。
一般的に、カイロプラクティックでは、土台が歪むことにより背骨や頸椎が歪むという考えにより、下の方から上の方に矯正を行っていきます。

骨盤矯正で、数回の施術が必要になることもありません。
1回の施術で、骨盤は元の位置に戻ります。
数回の施術により徐々に骨盤が矯正されるということはありません。
一度の施術で矯正は終了します。
あとは、患者さんの生活習慣や悪い時期がどれほど長かったかにより、矯正をされたいい状態がどれほど続くかで、いい状態が最初は短かったとしても、徐々にいい状態が長くなっていきます。
特に産後の骨盤矯正のような場合は、1度の施術で終了になることが多く、腰痛等の症状がある場合でも2~3回の施術を目安にしています。
あなたの受けている骨盤矯正は、一回の施術で腰痛や歪みは解消されますか。
1回の施術で、肩こりや首のこり頭痛は解消されますか。
もしされないようでしたら、骨盤矯正はされていないと思ってください。
