カイロプラクティック的考え方
関節には骨と骨をつなぐ靭帯があって、その関節を動かすために筋肉がついています。その筋肉や靭帯に脳からの命令が神経を通じて伝わることで初めて関節が正常に動きます。
神経の命令が上手く伝わらない機能異常の関節部位のことをサブラクセーションといい、痛みや可動域の減少、その他の症状の根源となります。
オステオパシーでは、体性機能障害、ソマティック・ディスファンクション(SD)と呼びます。私にはこちらの方が納得がいきます。
サブラクセーションがある神経機能異常部位を矯正することで、神経の伝達が正常化されます。
矯正をすることで、関節の異常部位は正常に働くようになり、この正常な神経バランスが常に維持されていれば症状は無くなります。
歪みの原因が生活習慣であったり、慢性的で長い間放置されたままの状態であれば、悪い癖にひかれて元の状態に戻りやすいので、継続して矯正が必要になります。
全身のサブラクセーションを矯正した後は、全身の神経の流れが正常化して、真っ直ぐになる場合もありますが、もともとの骨が変形をしていたり、もともとの靭帯や筋肉の長さが左右対称でなかったり、本来の並びが左右均等でない場合もあります。
しかし、神経系が最大限に正常に働き、関節が落ち着くべきところに落ち着いていれば、この状態がその人にとって正常であり症状は改善されます。
例えば、見た目では歪みや骨の変形、構造上のずれが明らかで明らかに存在しても、その周囲の神経の流れや働きが正常であれば、その骨から生じる痛みは殆どありません。
それとは逆に、レントゲン診断などで、見た目の並びが正常で、骨や関節には構造上異常がない場合でも、神経の伝達が上手く伝わらない、サブラクセーションと呼ばれる機能障害が存在していれば、痛みやその他の症状の根源となります。
その異常部位を矯正することで、肩こりや首のこり、頭痛、腰痛、膝の痛みなどの症状は改善されていきます。
