食べて太る人と太らない人の食事の差
ハレとは晴着を着て出かけるような特別の日のことで、ケとは日常の繰り返しのことです。ハレの食事は普段食べない御馳走のことで、ケの食事は普段の食事のことになります。
ここで、ハレとケとは、民俗学者の柳田国男氏が見つけた、日本人の生活リズム感のことです。
ケの食事の中に時折ハレの食事を入れることで、ご馳走を心置きなく思いっきり食べることが出来ます。現在は、大正や昭和の時代と異なり、普段から好きなものを好きなだけ食べることが出来るハレの食事が多くなっているように思います。
毎日の食事がハレの食事の人は、いつもカロリーオーバーになっていないか気にして、太るからと思いっきり食べることができないのではないでしょうか。
太らない人は、好きのものを好きなだけ食べているように見えても、普段の食事がケの食事であるのではないでしょうか。
痩せるためにと主食を抜いたり、少なくしすぎたりすると、お腹が空いたと間食をしてしまったり、満足を得るために脂質を多く摂り過ぎてしまったりと、悪影響を及ぼしてしまいます。
炭水化物をたんぱく質のバランスの取れた食事が大切です。バランスよく食べるためには、ご飯1膳と具沢山の味噌汁と野菜や魚料理があれば、お腹も心も満足させてくれるケの食事になります。
また、ご飯は雑穀米や混ぜご飯がおススメで、白いご飯より血糖値の上昇を緩やかにするので太りにくく、具を加えることでビタミンやミネラル、たんぱく質が多くなり、歯ごたえが多くなることで、満足感も多くなります。
炭水化物は太るからといって減らし過ぎていませんか。
炭水化物は、たんぱく質、脂質と並んで3大栄養素の1つで、人間にとって大切なエネルギー源で、足りなくなると身体はさらにエネルギーを求めて食べたくなります。
炭水化物は過剰に食べると中性脂肪に変換され身体にため込まれてしまいます。しかしながら、適量を食べることで、身体にため込まれることもないので、太らない食事となります。
その適量なご飯の量は、1食当たり茶碗1膳にあたります。炭水化物は身体にとって大切な栄養素であるので、極端に減らし過ぎないことが大切です。みそ汁には、野菜や海藻、キノコ、豆腐や肉などを入れ、栄養満点で満足が得られるよう心掛けてください。
