お酢の力(クエン酸)
旧約聖書にも登場し、人間が作り出した最古の調味料は、お酢といわれています。
お酢は、偶然お酒が発酵して生まれました。世界各地に様々なお酢がありますが、米からお酒を造る日本では米酢、フランスではブドウから作るワインからワインビネガーというように、それぞれの国のお酒と同じ原料で作られています。
アジアでは米や麦などの穀物を原料をしたお酢、欧米ではブドウやりんごなどの果物を原料としたお酢が多く見られるようです。種類が多く使い方に迷ったら、和食や中華には穀物を原料としたお酢を、フランス料理にはワインビネガー、イタリア料理にはバルサミコ酢、飲み物にはりんご酢など、お酢の特徴を生かし用途やお好みに応じて使い分けるとおいしいお酢の世界が広まると思います。
「疲れた時にはお酢を」とよく言われますが、お酢は疲れた時や健康にいいものとして知られています。お酢に最も含まれているのが酢酸で、これにクエン酸などの有機酸や各種アミノ酸が加わってできています。お酢に含まれる酢酸は体内に入るとクエン酸に変化します。
豊富に含まれる有機酸や様々な有効成分が、血液の流れを改善し肩こりや疲労回復、生活習慣病の予防、健康の維持に役立っています。
