高齢の女性に多い骨粗しょう症
骨粗しょう症は男性よりも女性に多く見られます。
骨粗しょう症も原因の1つがカルシュウムの摂取量不足です。骨のカルシウム量は、20歳から30歳頃にピークを迎え、これを最大骨量といいます。平均で男性は1g/㎠、女性0.7~0.8g/㎠となり、女性は男性よりは2~3割ほどのハンディを負っていることになります。これが第1の理由です。
第2は、女性ホルモンの減少による影響です。身体の中では、数多くのホルモンが互いにバランスをとりながら働いています。その中の1つ副甲状腺ホルモンは、骨を溶かすように働きかけ、甲状腺から分泌されるカルシトニンというホルモンは、逆にそれを抑える働きがあります。女性ホルモンであるエストロゲンは、副甲状腺ホルモンの働きを抑制し、カルシトニンの働きを促進することで骨代謝のバランスをとっています。
しかし、閉経を迎えた女性はこのエストロゲンの分泌が急激に減少してしまいます。閉経前に比べると、驚くことにその分泌量は10分の1にまで減少するといわれています。これによって骨からカルシウムが急激に失われていくことになります。閉経後の女性は、数年もすると20~30%も骨が弱くなるといわれています。
骨粗しょう症を防ぐポイント
1、カルシウムを十分に摂る
2、日光を浴びる
3、運動をする(骨にストレスをかける)
