骨盤矯正と足の長さ
一般的に足の長さを調整することにより、骨盤矯正ができたかどうかを判断する施術院が多いようです。
しかし、足の長さの差の原因は、骨盤の歪みが原因であるとは限らないのです。
例えば、左右差が1㎝あったとしても、膝関節を矯正するだけで脚長差はそろってしまいます。
また、脚長差を検査することの再現性があるかを考える必要があります。顔の向き、手の位置などで足の長さは変わってしまします。その為、脚長差の検査をするためには、同じ条件である必要性があります。当院では、脚長差の検査をするために専用のベッドを使用しています。また、検査がしやすいように靴を履いていただいて検査をしています。
骨盤矯正の診断と治療効果を足の長さの差で評価する施術家は多いようですが、実際は、骨盤の矯正にあたっては、脚長差の診断はほとんどあてになりません。先ほど述べたように、マッサージや膝の屈伸運動によっても、左右差がそろうことが多いのです。
矯正方法としては、上後腸骨棘、上前腸骨棘の位置を触診してそろえる、位置的矯正が必要になります。その後、腸骨上の仙骨の動き、仙骨上の腸骨の動きの矯正、(一般的な仙腸関節及び腸仙関節の矯正)をすることにより、腰痛やその他の不具合が解消されます。
逆をいえばここまでしないと、腰痛等の不具合は解消されないということなのです。
骨盤矯正は、何度も施術をして徐々に歪みが治るということはありません。一度の施術で矯正は終了します。産後の骨盤矯正等は、一度の施術で終了です。ただ、日常的に腰痛などがある方は、生活習慣等に原因があると考えられますので、定期的な施術をお勧めします。
