女性特有のむくみについて
むくみには、原因のはっきりしている浮腫(うっ血性心不全、肝疾患、ネフローゼ症候群などによるもの)がありますが、それより、日常生活で問題になるのは、原因のはっきりしない特発性浮腫だと思われます。
特発性浮腫は女性特有の病態で、男性ではまず見られないようです。ただ、男性でも女性ホルモンを注射したり、前立腺がんで徐睾術を受けたり、女性ホルモンの使用をしている人の中には、むくみがみられるケースがあるようですが、この場合は、薬剤性または、内分泌性浮腫に分類されるので、特発性浮腫とは異なるようです。
特発性浮腫をきたす人の特徴は、年齢で20~40歳代で他に病気がなく、性格は神経質で情緒不安定気味で、ストレスを多く抱えている女性がが多いようです。
特に夕方になるとむくみが多く、体重差は一日で1.5㎏以上あり、月経周期にもほとんど影響をされないという特徴があります。
治療方法としては、心身相関の治療で、ストレスを取り除くと改善されることが知られています。このことからも、ストレスと密接な関係にある病と考えられます。
