カイロプラクティックのテクニックについて
カイロプラクティックは、アメリカのD.Dパーマーが考案したテクニックです。
カイロプラクティックの語源は、ギリシャ語で、「カイロ」=「手」、「プラクティック」=「技術」からなり、手の技術、手技という意味になります。
現在カイロプラクティックは、いくつかの派閥?にわかれています。派閥ごとに、手技や理念、思想が異なります。次にカイロプラクティックの一部の内容について述べたいと思います。
ディパーシーファイド:D.Dパーマーの考えを継承した人々により行われたテクニックを体系化したもので、日本のカイロプラクティックの主流です。私もこちらのテクニックを学びました。
アッパー・サービカル。テクニック:ホールインワン・テクニックともいわれ、頸椎の1,2のみを矯正の対象としました。一時期当院でも使用していましたが、セッティング時に、患者さんが怖がって頭を下げて、ドロップベッドが落ちてしまうことが多く使用しなくなりました。
ガンステッド・テクニック:レントゲン写真を撮り、リスティングを出し、各種のテーブルを駆使をして矯正をする。
トムソン・テクニック:トムソンテーブルを使って矯正します。下肢長と頸椎の関連に工夫が見られます。
アプライドキネシオロジー・テクニック:簡単な筋力検査からなる体系的方法です。筋肉に重点を置く、カイロプラクティックでは、異端児ではないでしょうか。一時私も使用していたことがありますが、現在は、使用していません。皆さんのご存じのO-リングも、このテクニックの応用の1つです。
ベイシック・テクニック:脊柱の歪みに大きく影響を与えるのは仙骨として、仙骨と腸骨を補強している靭帯の緊張度を調整することで、仙骨と脊柱の調整を行います。ローガン・ベーシック・テクニックともいいます。当院が行っているアクティベーター・メソドもこちらに分類されると思います。
それぞれのテクニックには長所と短所があるように思われ、すべての症状にそのテクニックのみで対応するよりも色々のテクニックの長所を組み合わせることで、より多くの効果を実感していただけると思っています。
1種類の抗生物質しか手に入らないとき、感染症を治療する能力は明らかに損なわれる。
それと同様に、1種類のマニュアル・メディスン治療しか使えなければ、有能なマニュアル・メディスン臨床家としての能力は明らかに損なわれる。 (グリーンマン)
