トルクリリース・テクニック
トルクリリース・テクニックとは
トルクリリース・テクニックは、脊髄の神経の流れの乱れを整え、体の不調を改善していくテクニックです。
トルクリリース・テクニックは、カイロプラクティックの有効性を証明する為の研究の中で、2000年頃にDr.J.ホルダーによって開発されたテクニックです。
トルクリリース・テクニックの考え方
体の不調が起きるのは、脳からの命令がスムーズに行えないことが原因だと考えられています。
そして脳からの命令がスムーズに流れない主な原因である部位のことを、主要障害といいます。
カイロプラクティックでは、骨が歪むことをサブラクセーションと呼び、主要障害のことをプライマリーサブラクセーションといいます。
この主要障害である部位が身体の不調を引き起こす主な原因であるにもかかわらず、その痛みや不調を引き起こすのは、その次にある第２、第３の障害であるセカンダリーサブラクセーションやターシャリーサブラクセーションなのです。
しかしながら、痛みや不調を改善するために、第２、第３のサブラクセーションが矯正をされているのが一般的です。
そのため、真の原因である主要障害が矯正されていないので、直ぐに再発されてしまうことになってしまいます。
カイロプラクティック本来の目的は症状を抑える（対症療法）ではなく、神経の流れを回復させ人間が本来持っている免疫力を回復させることです。
トルクリリース・テクニックは、主要障害のみを矯正し身体の不調を改善して真の健康な身体になることを目的とした矯正法になります。
トルクリリース テクニックは、自分で自分を治すという人間が本来備えている自然治癒力を最大限に引き出すことを目的としたテクニックになります。
トルクリリース・テクニックの特徴
トルクリリース・テクニックは、インテグレーターによる矯正を行います。
この矯正は、64Ｈｚの周波数の刺激と共に1万分の1秒のスピードで行い、神経機能の乱れを効果的に解消することができます。
非常に刺激が少ないため安全に矯正を行うことができる矯正法です。
トルクリリース・テクニックには以下の効果が認められています。
腰痛、慢性腰痛、頭痛、肩こり、肩の痛み、五十肩、四十肩、背中の痛み、ヘルニア、坐骨神経痛などの痛みをコントロールして症状を抑える効果が認められています。
さらに身体問題への幅は広く自律神経失調症、めまい、耳鳴り、精神的ストレス解消（不安症、パニック障害、うつ病）・アディクション（依存症）、強迫性障害、（学習障害、発達障害、ADHD、ADD、自閉症スペクトラム障害など）、の症状を抑える効果が認められています。
アクティベーター・メソドとトルクリリース・テクニックの違い
思想の違い
アクティベーター・メソド・テクニックは人間を構造物と考え、基礎が崩れると建物、すなわち身体が崩れると考え基礎、足元から矯正を行っていきます。
トルクリリース・テクニックでは、人間を構造物とは考えず生物であると考え人間は脳からの命令、つまりトーン（周波数）が乱れているから不調が起きると考え、トーンの乱れている部分のみを矯正していきます。
器具の違い
アクティベーター・メソドでは、アクティベーターという矯正器具を使います。
左からアクティベーターⅡ、Ⅲ、Ⅳです。
トルクリリース・テクニックでは、インテグレーターという矯正器具を使って矯正を行っていきます。
アクティベーターは、直進力（スラスト）、前に進む方向へのみ力を発揮し、インテグレーターは直進力プラス、ひねり（トルク）及び、跳ね返り（リコイル）の力が加わります。
矯正方法による違い
アクティベーター・メソドでは、ベイシックスキャンプロトコルに基づき、脚から後頭骨までおおよそ３０ほどの矯正を行います。
トルクリリース・テクニックでは、プライマリー・サブラクセーション（主要障害）のみの矯正を行います。
主要障害の下には、第２、第３の障害が紐づけされていて、一つの主要障害を矯正することでその障害に紐づけされている第２，３の障害が自然と解消されていくと考えられています。
そのため、多くて３カ所までの矯正となります。
トルクリリース・テクニック
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